スターターのドアロックアダプター接続 (11/30/03)

以前に書いたリモートスターターのドアロック機能を純正キーレスを残したままで使えるようにしたい,という話ですが,その後あれこれ調べているうちに,当初考えていたよりももっとシンプルに実現できそうだということに気付いて,新たにリレーをまとめ買いして早速トライしてみました.

回路はいたって簡単で,普通の3接点リレーを2つ使うだけ,リモートエンジンスターターなどのドアロック出力は,大抵ロックとアンロックの2本の出力があって,どちらも出力時にGNDに落ちるようになってると思います.もちろん出力時に+12Vを出すようなものでも,ちょっとした変更でいけます.

これが回路図(というほどのものでもないですが)です.純正キーレスのアクチュエーターへの線に割込ませる形で,この回路を入れます.プレッソの場合,アクチュエーター付近にコネクタがあるので,ここで分離して平型端子オスメスで割込ませることができます(こうすると後で簡単に戻せますし,エレタップよりも信頼性は高いと思います).

回路ですが,C(30)をアクチュエーターへつないで,NC(87a)を純正キーレス側へ,NO(87)を+12Vへそれぞれ接続します.コイル側は,スターターのドアロック出力(86)と,+12Vへ接続(85).これを2つ作って(ロック側とアンロック側),それぞれ接続すればOK.

動作はどうなるかと言うと,無動作状態では,純正キーレスの出力がそのままアクチュエーターへつながっていますから,純正キーレスが使用可能です.スターターを使ってロック(あるいはアンロック)すると,スターターからのドアロック出力がGNDへ落ちてリレーが作動し,該当するほうの端子へ+12Vが印加されて,アクチュエーターが動作します.

純正キーレスのアクチュエーター端子は,無動作時にはどちらもGNDに落ちているということを見逃していたのであれこれ回路を考えていたのですが,こんなにあっさりOKでした(^^;

大抵のスターターやキーレスなど製品は,適合表をみるとプレッソの場合は純正キーレス取り付け車は使用不可能と書いてあると思いますが,このようにリレー2個だけで簡単に純正キーレスを生かしたまま接続できます.もし,スターターなどのドアロック用出力が+12Vで出ているなら,コイルのところをGNDに落とせばそのままOKでしょう(実はこれ,リレーを内蔵しているキーレス製品などでも同じようになっているようです).

もちろん,純正キーレスエントリー未装着の車でも,アクチュエーターさえ入手できれば同じようにリレー2つで簡単に取付けることができます(ヤフオクとかで1つ千円程度で買えますよ).回路の変更点は,純正キーレス出力へつながっている線を,GNDに落とすだけです.是非お試しあれ.


というわけで,やっとスターターでもドアロックを制御できるようになりました.車から離れていてもロック・アンロック出来るし,電波の届く範囲内ならリモコンで確認もできるので安心です.もちろん純正キーレスもこれまで通りに使えますから,ワンアクションでのロック・アンロックもできて快適です(スターターのほうはボタンを2つ押さないといけないので).
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