ThermoBlok (7/1/03)
最近海外のサイトを時々見てまわるのですが，国内では余り見かけないチューンをしていたりと，なかなか面白いです．そんな中，ちょっと面白いものを見つけました．
海外サイトでよく見かけるキーワードにphenolic spacerとかっていうのがあって，これは一体なんだろう？とずっと思っていました．ある時思い立って，詳しく調べてみると，これはどうやらインマニをエンジンの熱から遮断するスペーサーの事らしいということが分かりました．なるほどねぇ，インマニはエンジンに直にくっついてるから，エンジンの熱の影響をもろに受けて熱くなる->吸気温も上がる->空気の密度が薄くなってパワーダウン，ってな図式でしょうか（ボイル・シャルルの法則とかっすね）．で，このスペーサーを挟むことで断熱してやって，インマニから上をクールにしようってな事みたい．
さらに調べてみると，ThermoBlokってのがノーブルズヴィル（インディアナ州）にあるメーカーから出ているって事が判明．Kシリーズ用のキットがあって，インマニとスロットルボディのスペーサーのコンプリートキットで$105．どれぐらい効くのか分かんないし（理論的には間違ってないんだけど），微妙な値段だなぁと思いつつも，国内ではこれを入れてるって話しは聞いたことないし，海外では評判がいいようであちこちのmx-3系サイトで見かけたりするので，とても興味を引かれるところ（単に新し物好きなだけだったりして・・・）．吸気系の温度を下げるチューンと組み合わせたら結構いいんじゃないかなぁ，ってことで購入することに．
【取り付け編】
＃レポート作成ちう．そのうちアップします．とりあえず写真を１枚だけ．作業してるときに背後からとしさんがパシャッと・・・．なんとも情けない体勢（笑）ですが，今回の作業の一番の山，インマニを外そうとしているところです．腰がつらいのよぉ・・・．
【取り付け編】
このThermoBlokの取り付けですが，当然のことながらインマニを外さなければなりません．さらに，スペーサーの厚みがあるのでスタッドボルトも長いものに交換しなくてはなりません（キットに付属しています）．作業としては，結構ヘビーかと思います．
キット以外に必要な物として，ガスケットがあります．もし，sensor safeなシーラントを使うのであれば不要ですが，純正のガスケットを使うのであれば２組（計４枚．ガスケットの上下に入れるので）必要になります．スロットルボディのガスケットも同様に２枚必要です．
※インマニのガスケットは結構固くてきれいに外れるので，キズなどがなければそのまま再利用できると思います．スロットルボディのほうは，大抵固着してるのでバリバリに割れてしまうと思います．
必要な工具としては，あまり特殊なモノはありません．強いて言えば，交換する長いボルトのヘッドが13mmなことと，締める時にトルクレンチを使う必要があること（オーバートルクで締めてなめてしまうと大変ですから．アルミだし）ぐらいでしょうか．あとは，あると便利なものとしてガスケットをはがすスクレーパー，ボルト位置が奥まっているのでマグネットツール，ホースリムーバーなどなど．あとはスロットルボディを外したついでに，キャブクリーナーで汚れを落とすといいかも．
取り付け自体は，インマニを外す，スタッドボルトを交換，スペーサーを入れてインマニを戻すという手順になります（スロットルボディも同様）．一番面倒なのは，スタッドボルトの交換でしょうか．
インマニを外す手順は面倒なので書きません．ようはつながってるものを全部外せばＯＫ．特に注意することといえば，燃圧を抜くためにフューエルポンプを殺して（ハーネスを外すかリレーを抜けばＯＫ）イグニッションを回してから，ラインを外すこととかですね．あとK8だと後ろ側（隔壁側）にボルトが１つありますが，これはスペーサーを入れると穴が合わなくなります．インテークホースを外しておくと作業が楽です．あ，そうそう，大抵すき間にゴミがたまってると思うので，インマニを外す前にエアーで吹き飛ばすか掃除機で吸うかして，きれいにしておいたほうがいいです．
インマニを外したところ．
外したインマニ．逆さまです．
そんなところでインマニを外したら，ゴミが入らないようにテープで目張りしておきます．スタッドボルトは，ナットを２つ入れて締めて回すと外せます．が，固くなってるかもしれないので，ルーセンとか吹いておくといいかも．外れたらキットに付属の長いスタッドを入れます．同じようにナット２つ戦法で規定のトルクで締めます．ここまでくれば，あとは楽勝．スペーサーを挟んで元どおりに戻すだけ．ボルト・ナットの間にpheno spacerを入れて締めていきます．一応均等に締めるように順番が決まっています．
ThermoBlokをセットしたところ．
最後の仕上げ．トルクレンチで規定のトルクでしめます．
あ，今回はスロットルボディのほうを先にやりました．こちらも要領は同じです．ただ，交換したスタッドボルトが若干短くて不安だったので，metal washerは入れずにphenoだけ入れて締めました．
TBを外して，スタッドボルトを交換したところ．
取り付け完了．
（ひとまずここまで）
オマケでもらったステッカー．今まではステッカー貼らない車だったのですが（リアウインドウにりんごマークは貼ってあるけど），きっと誰も貼ってないだろうと思って試しに貼ってみました．黒いボディに白い文字が映えていてなかなかいいかも．
オマケ画像．KLでっす．ポートの形状がK8とは違いますね．